PandaRin4’s blog

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vCSA の ネイティブバックアップ の 使用感 と 注意点

vCSAですが6.5からファイルベースのネイティブバックアップ機能が追加され、6.7ではさらに定期的に実行できるようになりました。

せっかくなので、実際に使用してみました。

 

・バックアップの取得

バックアップの取得自体は非常に簡単でVAMIで実行することが出来ます。

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バックアップデータのサイズですが、毎日少しづつ大きくなっています。

SSのvCSAは小規模のデフォルトで、運用数か月のサイズです。

使用感としては良好です。

手順については、Web等で検索すれば手順など細かく説明しておられる方もいるので詳しくは割愛します。

 

・リストアの実行

そもそもバックアップで最も大切なのは、リストアです。

実は現状(vCSA6.7u1時点)では、コレが相当に曲者です。

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リストアはvCSAのインストーラから実行します。SSの左端の『リストア』を選択します。

実はココがポイントです。リストアはインストーラからしか実行できません。パッチファイル(いわゆるFP)からは実行できません。

 

なぜココが大事なのかというと、次のSSを見るとわかります。

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実は、リストアを実行するにはバックアップファイルとインストーラのリビジョンを合わせる必要があります。

ピジョンとは6.7の場合を例にとると以下のような情報です。

  vCSA6.7u1 = 6.7.0.14000-9451876

  vCSA6.7d  = 6.7.0.20000-10244745

実際の運用を想定すると、これは地味に面倒です。リストア作業を想定する場合、パッチ等をあてリビジョンが変更されるたびに、あらかじめ新しいリビジョンのインストーラを準備しておく必要があることを意味しています。

実はこの制限については、VMwareDocsにも残念ながら記載されていませんが、大事なことだと思います。

よって、ネイティブバックアップを利用した運用を考える場合は、PFとインストーラはセットでダウンロードする事を手順として加える必要があります。

 

なお、リストア自体の手順は特に難しくありません。インストールの手順とほぼ同じです。

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ちなみに、リストア時には破棄するvCSAはシャットダウンしていても問題ありません。

不具合等でリストアする際に動作が気になるようであれば、あらかじめvCSAをシャットダウンしてからリストアを実行しても良いと思います。

パワーオンのままリストアした場合は、ステージ2で自動的にパワーオフされます。

SSはステージ2の当該箇所です。ただし、上のSSはあらかじめvCSAをシャットダウンした際のメッセージです(要するにシャットダウンしていてもメッセージは変わりません)。

 

なお、リストアの詳細な手順はWeb等で検索すれば細かく説明しておられる方もいるので詳しくは割愛します。