vSAN6.7u1 の クイックスタートウィザードを使ってみた!
気になっていたのでvSAN6.7u1からvSphere Clientに導入されたクイックスタートウィザードを使用してみました。
クイックスタートのワークフローを利用するとホストの追加、vDSの作成、vSANクラスタの構築などをアシストしてもらえます。
データセンタから新規クラスタを選択するとクラスタのクイックスタートに遷移します。
ホストの追加ですが、野良ホストがいれば自動的に追加の候補として表示してくれます。あらかじめクラスタに追加するホストを登録しておくと良いかもしれませんね。
ちなみにメンテナンスモードに自動的に移行されるのでメンテナンスモードに移行しておいても良いと思います。
ホストを追加するとそのホストの検証を行ってくれます。
うっかり野良ホストにNTPの設定が漏れていたことを指摘してくれています。
各ホストのNTPを設定するとクリアになります(後で設定できるのでこのタイミングで修正しなくとも良いです)。
警告が消えています。
『3.クラスタ構成』の構成をクリックするとvDSの作成が始まります。
1.Distributed Switch
使用するvDSを指定します。既存のvDSもしくは新規作成を選択します。
ただし、既存のvDSでも指定できないものがあるようです。試しにvDS6.6.0を用意しておいたのですが、エラーになりました。時間を割かなかったので原因は分かりませんが、vDSのバージョンかな?とも思っています。なぜならクイックスタートウィザードでvDSを新規作成するとvDS6.5.0が作成されるからです。(ESXi6.7u1で作業しているのでvDS6.6.0で作成してほしいのですが・・・)
念のため、vDSのバージョンの違いを貼っておきます(この画面はvDSの作成の画面です)。
vDSにアップリンクポートグループ用の物理アダプタをアサインします。
2. ストレージトラフィックでは分散ポートグループのVlan設定やIPアドレスなどを設定します。
ちなみにIP設定ですが図のように1台目を設定後に自動入力ボタンを押すとシーケンシャルに入力してくれます。連番設定する場合は楽で良いですね。
3.詳細オプションでは可用性やvSANのオプションなどを設定していきます。
図の通りですね。この下にはEVCの有効/無効とそのモードの設定があります。
4.ディスクの要求では、vSANデータストアに使用するキャッシュディスクとキャパシティディスクを指定します。『正しい構成』と出力がありますが、自動的に判断しているようです(1/10とかそういうのを見ているのだと思います)。
ちなみにここをヌルっと抜けてvSANデータストアにあとでディスクを割り当てることもできます。
5.フォールトドメインの作成では、そのままですねフォールトドメインを作成してホストを割り当てます。やや分かり難いですが、『+』ボタンを押すとフォールトドメインの作成ウィザードがポップされます。もちろん作成せずに次に遷移しても良いです。
6.設定内容の確認で終了を押すとvSANクラスタが構成されてホストが追加されます。
使用感後記
vDSのバージョンに気を付ければ楽で使いやすいと思います。
PS:クイックスタートウィザードとは無関係ですが、ESXi6.7u1になって初めて引きました。vFormumでのKB HUNTで引き納めと思ったのですが・・・。