Veeam Backup & Replication 9.5u4 の インストール & アップデート手順
Veeam Backup & Replication 9.5をvSANの環境に実装したので、導入について記録しておこうと思います。
前提として ESXi6.7u1 + vSAN の環境での話しです。
VBRは9.5u3と9.5u4を扱います。
なお先に記載しておきますが、VBR9.5u3aは、ESXi6.7u1+vSAN環境ではうまく動作しません。最新のVBR9.5u4を使用する必要があります。
#VBR9.5u3aのインストールは出来ますが、バックアップ等を実行しようとするとクレデンシャルでエラーが出ます。
軽い言い訳ですがリリースノートの記述が以下の通りだったので、ESXi6.7u1もサポートされるのだと勘違いしました。VBR9.5u4がリリースされてリリースノートを確認するとUpdate1は具体的に記載されています。
#ちなみにVBR9.5u4にはESX(i)4.1が含まれていませんが、試していないので動作の方はわかりません。
以下に記載するのは『VBR9.5u3のインストール』『VBR9.5u4へのアップデート』の手順です。
よってESXi6.7u1を利用している方は、直接VBR9.5u4をインストールしたほうが短い手順で使用出来ます。
インストール前の準備ですが以下が必要です。
・インストーラ(isoファイル)
・インストールするマシン(今回はVM/WindowsServer2016)
Local Administratorの権限が必要
isoファイルをマウントできる環境が必要です
・ライセンスファイル
評価版、有償版ともにインストール時にライセンスを食わせる必要があります
インストーラ(isoファイル)をマウントして、setup.exeを実行します。実行するとインストーラーが起動します。
下図の左側のInstallをクリックします。各コンポーネントを個別にインストールする場合は、右側から任意のコンポーネントのInstallをクリックします。
まず EULA が出力されるので Accept します。
あらかじめ用意しておいたライセンスファイルを選択します。評価ライセンスでインストール後に正規ライセンスを適用することもできます。画面下に記述のあるフリーモードについては試していないので分かりません。
各コンポーネントのインストール場所を指定したい場合はココで変更します。
VBRで使用するSQLのモジュールに不足がある場合は、下図のように指摘されます。個別で準備しない場合はInstallをクリックしインストールします。
インストールが終了するとステータスが全てパスになります。
先ほどの各コンポーネントのインストール場所の指定に戻ります。冗長なので図は割愛。
各パラメータのデフォルト値から変更したい場合は、下図で任意の値に変更します。
インストールが完了すると下図が出力されます。
インストール後はOSの再起動が必要なのでサーバを他の用途に使用している場合は注意が必要です。
VBRを操作する場合は、ショートカット等を用いてコンソールを使用します。
VBRと一緒にコンソールもインストールしている場合は、ローカルログオンとなります。管理者権限でログインしているため下図の通りパスワード等の入力は不要です。
#リモートログオンの場合は当然ID/Passwordの入力が必要です。
初回起動の際は、ローカルのマウントなどの処理がありますが、結果を Apply し Finish を選択します。
通常であればこの後、ハイパーバイザーの登録などを実行するのですが、ここではアップデートの手順を記載します。
インストール時と同じくインストーラ(isoファイル)をマウントして、setup.exeを実行します。実行するとインストーラーが起動します。
下図の左側の Upgrade をクリックします。
インストール時と同じくEULA が出力されるので Accept します。
この後『アップデートの対象コンポーネントの確認』と『ライセンスの適用』とありますが ”Next" で次に進みます。
管理者権限のあるアカウントを指定します。
”Next" を選択するとメッセージが出力されますが、”はい” を選択します。
”Install” を選択するとVBRのアップデートが開始されます。ただしメッセージにある通りアップデートはVBRにしか適用されません。チェックボックスにチェックを入れるとアップデート終了後に自動的にリモートコンポーネントのアップデートが開始されます。
アップデートが完了すると下図が出力されます。
アップデート後はOSの再起動が必要なのでサーバを他の用途に使用している場合は注意が必要です。
VBR9.5u4 にアップデート後は vSAN6.7u1 でも問題なくバックアップジョブを処理できるようになります。なお、テーマの色が少し深緑になっています。
VBRのインストールとアップデートの大まかな手順は以上です。