PandaRin4’s blog

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Veeam Backup & Replication 10 のオフラインインプレースアップグレードについて

月 VBR10の初の累積パッチである p1(KB3127)がリリースされましたが、そもそも VBR10のインプレースアップグレードについて触れていなかったので、先にアップグレードについて記載します。
 #記事をUpするのをうっかり忘れていました
 

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VBR9.5 から VBR10へのインプレースアップグレードの前提条件ですが、VBR9.5u3以降である必要があります。もう少し詳細な条件につては以下の記事とリリースノートを確認してください。
https://pandarin4.hateblo.jp/entry/2020/03/04/193058
 
なお、リリースノートのサポート欄にには vSphere7は記載されていませんが、シンプルな機能は動作します。これは VBR10の GA前にリリースされていた vSphere7 RCビルドがサポートされていたためです。ただし、vSphere7については、現在進行中のリグレッションテストが終わるまで正式サポートにはなりません。
 
 
ップグレードのような大きな変更を加える前は、念のため元に戻すための準備を出来る限りしましょう。

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わたしは、念のためスナップショットを取得しています
アップグレードにおいても事前に全てのジョブを停止させる必要があります。これはアップグレード中にジョブが開始されないためです。アップグレードを実行する際は、ジョブを停止しても良いタイミングを選択しましょう。
なお、ジョブを停止していない場合は、アップグレードプロセスがエラーとなり実行できないので、うっかり止め忘れても障害等は発生しません。

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全てのジョブを無効化しましょう
VBR10 の ISOファイルをマウントし Setup.exe を実行します。

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ISOファイルはあらかじめダウンロードしておきましょう
お馴染みのインストーラー画面が出力されたら Upgradeをクリックします。

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どちらをクリックしてもかまいません
なお前提条件に満たない場合は、ここでエラーが出力されます。よくあるものを貼っておきます。

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ジョブの無効化のみで大丈夫です
(コンソールではなく)VBRサーバの.Net Framework等が条件に満たない場合は、インストールを促されます。
注意点は、VBRのアップグレードではOSの再起動は伴いませんが、.Net Framework等のインストールではOS再起動が必須なことです。既存環境の実装状態によっては再起動が必要であることに注意しましょう。

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再起動のタイミングは任意で選択可能です
許諾して Nextをクリックしましょう。なお、コピーは 『veeam.com/eula.html』 にあります。

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EULAです

 

既存システムにインストールされているコンポーネントが表示されます。Nextをクリックします。

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ビルドNoも確認できます

 

ライセンスファイルを指定します。VBR10では新しいライセンスファイル形式になっているため、オフライン環境ではライセンスファイルはVBR10用のものをあらかじめ用意する必要があります。
なお、Community Editionの場合は、ここで何も指定せずに Nextをクリックします。

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.licファイルを指定します

ローカルのアドミニストレータアカウントを指定します。インプレースアップグレードなのでそのままの状態で Nextをクリックします。

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VBS (VBR構成データベース) を指定して Nextをクリックします。

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コメントが出力されますが "はい(Y)" を選択します

プロキシサーバなどのリモートコンポーネントも同時にアップグレードする場合はチェックボックスにチェックを入れます。
なお、VBRコンソールにてあとから個別にアップグレードすることも可能です。
注意点としては、リモートコンポーネントVBRをインストールしている場合、そのVBRのジョブも全て無効化しておく必要があります。かりにジョブを無効化せずに実行した場合は、リモートコンポーネントのアップグレードのみ失敗します。
Installをクリックするとインストールが開始されます。

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シンプルな構成ではチェックしても問題ありません

Installation succeededと出力されるとインプレースアップグレードのインストールフェーズは完了です。Finishをクリックします。

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Setup.exeの表示も Installに変わります
 
アップグレード後はコンソールを起動します。
コンポーネントのアップグレード確認画面が出力されるのでアップデートする対象を選択して Applyをクリックします。

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このあと Finishをクリックするとアップグレードは終了します
アップグレード完了後は、ISOファイルをアンマウントし、無効化したジョブを有効化しましょう。
なお、注意点としては、アップグレード直後はVBR構成データベースが最適化されているため、VBRサーバのパフォーマンスが低下する可能性があります。この最適化はデータベースのサイズに依存しており、1時間程度かかる場合もあります。
 
 
後にVBRを大きく変更したので、念のため Configuration Backup機能を利用してVBRサーバ自体の構成をバックアップしておきましょう。
Configuration Backup機能については以下を参照してください。
https://pandarin4.hateblo.jp/entry/2020/01/29/123251

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"Backup now" をクリックすると手動実行されます
オフライン環境のインプレースアップグレード手順は以上です。

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VBR10になりました