PandaRin4’s blog

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Veeam Backup & Replication 10 a のオフラインアップグレード手順 + AWS Plug-in適用手順

VBR10aは、7月23日にRTM版が配布されていましたが、VBR10の初のマイナーバージョンアップである VBR10a (KB3228)の一般提供が開始されました。VBR10a のオフライン環境でのバージョンアップ手順について記載します。

本バージョンであるVBR10aが適用されるとビルド表記は "10.0.1.4854" となります。


VBR9.5u4b 9.5.4.2866

VBR10   10.0.0.4461

VBR10p1  10.0.0.4461 P1

VBR10p2  10.0.0.4461 P2

VBR10a  10.0.1.4854


VBR10aを適用するにあたって何点か留意点がありますので、先に触れておきます。

 

1点目

バージョンアップの前提条件ですが、VBR9.5u3 (ビルド 9.5.0.1536)以上である必要があります。なお、VBR10aにはこれまでリリースされた累積パッチ1(VBR10p1)および2(VBR10p2)の修正も含まれています。

ちなみに、vSphere7GA のバックアップは VBR10 以上でしかサポートされていませんが、正式サポートバージョンはVBR10p2です。ただし、幾つかのレア機能にバグはあるものの VBR10 および VBR10p1 でも vSphere7GA のバックアップは実行可能です(普通の使い方をしている分には気にならないと思います)。

VBR9 から VBR10 にアップグレードする場合は、VBR10p2 もしくは VBR10a のどちらかが良いでしょう。ただし、VBR10p2 のパッチ適用の前提条件(参照:https://pandarin4.hateblo.jp/entry/2020/08/14/191110)は VBR10 以上なので、手間を考えると VBR10a を選択したほうが良いと思います。

 

2点目

VBR10aRTM と VBR10a の isoファイルですが、ファイル名は若干異なりますが中身は全く同一であるため、RTM版をインストールしている方は特に何もする必要はありません。RTM版のビルド表記も "10.0.1.4854" です。

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ファイル名以外に差異はありません

 

3点目

6月に Veeam Backup for AWS (VBA)のv2がリリースされましたが、VBR10a ではネイティブに EC2インスタンスのバックアップ・リストアが行えるようになりました。なお、これらの機能は Plug-in として提供されます。

要するに VBR10a にバージョンアップ後に AWS Plug-in (ビルド 10.0.1.567) を適用するということです。この Plug-in は必須ではありません。EC2とか関係ない基盤であれば適用しなくても大丈夫です。

なお、この Plug-inの適用にあたっては、以下のインストールが必須となります。
     - Microsoft.NET Core Runtime 3.1.3

     - Microsoft ASP.NET Core 3.1.3 Runtime

未インストールの場合は、Plug-inインストール前にインストールすることが出来ます。ちなみに、Plug-inインストールにあたっては、OSの再起動は行われません。

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ダウンロードリンクはVBR10aのすぐ下にあります

 

4点目

このタイミングで "Veeam Agent for Linux" "Veeam Agent for Windows" もそれぞれビルドが (ビルド 4.0.1.2365) (ビルド 4.0.1.2169) にアップデートされているので Agentを利用している場合は、注意が必要です。

 


こからアップグレード手順になります。

 

まず有効化されているジョブを全て無効化し、VBRコンソールも落とします。

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いつもと同じですね


なお、ジョブを無効していない場合や、VBRコンソールを落としていない場合はエラーメッセージが出力されます。

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全てのジョブの無効化は必須です

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コンソールを落とし忘れてもエラーとなります


あらかじめダウンロードしておいたisoファイルの中の "Setup.exe" を実行します。

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KB3228からダウンロードできます


インストーラーが表示されるので "Upgrade" をクリックします。

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上述のエラーはタイミング的には、この後に出力されます


EULA が出力されます。チェックボックスにチェックを入れて "Next" をクリックします。

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おなじみですね


アップデート対象のコンポーネントが表示されます。"Next" をクリックします。

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ビルド表記の P1 および P2 は省略されています


ライセンス確認が表示されます。"Next" をクリックします。

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同一メジャーバージョンのアップグレードの場合は特に気にすることはありません

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Community Edition の場合はライセンスは指定なしです


サービスアカウントの確認が表示されます。そのまま "Next" をクリックします。

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変更しません


VBR構成データベースの確認が表示されます。そのまま "Next" をクリックします。

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変更しません


VBR構成データベースのアップデートの確認が表示されます。そのまま "はい(Y)" をクリックします。

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変更しません


リモートコンポーネントのアップグレードオプションの確認が表示されます。そのまま "Install" をクリックし、インストールを開始します。
なお、チェックボックスにチェックを入れるとリモートコンポーネントのアップグレードも実行します。

注意点としては、リモートコンポーネントも全てのジョブを無効化しコンソール等のコンポーネントを落としていないとアップグレードはエラーとなり失敗します。ただし、リモートコンポーネントのアップグレードの失敗は、このアップグレード作業の成否には関係ありません。リモートコンポーネントが失敗したからといって このアップグレード作業が失敗するわけでわありません。また、リモートコンポーネントのアップグレードは、いつでもVBRコンソールから手動にて実行可能なので、この作業で実施しなくても問題ありません。

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ここでは行いません


インストールが終わったら、そのまま "Finish" をクリックし、インストールを終了します。

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小規模な構成で約20分ほどです


インストーラを閉じます。

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アップグレード後は 表記が "Install" に変わります

 

れでVBR10aのインストール自体は完了です。

アップグレード後は、コンソールを起動し無効化したジョブを有効化します。初回起動時はVBSの最適化があります。

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"Finish" がアクティブ化するまで待ちます


ビルドが 10.0.1.4854 になっています。

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マイナーバージョンが "0" から "1" になっています

 


こから AWS Plug-in 適用手順になります。


あらかじめダウンロードしておいた "AWSPlugin_10.0.1.567.exe" を実行します。プラグイン適用に際しては、ジョブを無効化する必要はありません。ただし、VBRコンソールは落とす必要があります。

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Plug-inはKBからは直接ダウンロード出来ないので注意しましょう

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VBRコンソールが実行中だとエラーとなります


冒頭でも触れましたが、前提条件を満たしていない場合は そのまま "OK" をクリックし、インストールを開始します。

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再起動は不要です


EULA が出力されます。チェックボックスにチェックを入れて "Next" をクリックします。

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Plug-in にも EULA があります


インストール場所の確認が表示されます。適当な場所を指定して "Next" をクリックします。

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必要な容量は小さいです


インストールの確認が表示されます。そのまま "Install" をクリックし、インストールを開始します。

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1分程度で終わります

 

インストールが終わったら、そのまま "Finish" をクリックし、インストールを終了します。

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再起動はありません


Plug-in適用は非常に簡単ですね。

Plug-in適用後は関係する箇所に変更が加えられています。

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Before

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After

 

なお、ビルドの表記は変更ありません

以上が VBR10aアップグレードと Plug-in適用手順になります。