VMware Compatibility Guideでバックアップソリューションをみてみる
早いもので今年も12月ですね。
というわけで、本稿は "vExpert Advent Calendar 2021" 向けの記事です。
vExpertとしてVMwareに関する内容かつ、Veeam VanguardとしてVBRの選定について、いつものとは少し違った角度から取り上げてみたいと思います。
以前はVMware vSphere Data Protection(VDP)というご謹製のバックアップソリューションがありましたが、すでにGeneral Supportも終了したため、現在ではバックアップソリューションはサードパーティーの時代になっています。
多種多様なソリューションがあり、諸元表などでは差異を見つけることも困難な状況です。
もちろん、それぞれ得意・不得意や使用感の違いなどありますが、少し特徴的なのでVMware Compatibility Guideに注目してみました。
VMware Compatibility Guideは、VMware製品とその他製品との互換性を確認するための便利なツールです。ESXiなど新しいバージョンがリリースされると、バージョンアップ前に自分のハードウェアが対応しているのか調べたりするのに重宝します。
そんな便利なツールを使うとサードパーティー製のソフトウェアのVMware認証についても調べることが可能です。
実際にバックアップソリューションについて調べてみましょう!
VMware Compatibility Guide
https://www.vmware.com/resources/compatibility/search.php
VMware Compatibilit Guideでは 幾つかのカテゴリーから調べたい事柄を選択し検索すると結果が一覧で表示されます。
'検索カテゴリ:' から 'Data Protection and File Services' を選択します。
'サポート対象リリース:' から 'ESXi7.0 U2 (vSAN 7.0 Update 2)' を選択します(※)。'パートナー名:'は 'All' を選択します。
※画像にある通り"Critical Alert- ESXi 7.0 U3, U3a, U3b and vCenter 7.0 U3b are no longer available for download due to critical issues. For information, Please refer to KB 86398" となっているのでU2を指定しています。
その状態で'更新して検索' をクリックするとサポート対象の認証を取得しているソリューションが一覧表示されます。
(一覧表示されないからといって対応していないという訳ではありません。この一覧はあくまで認証についての状況です)
スピンアウトしたとはいえ、Dellはさすがですね。
そして我らがVeeamもがんばっています。新しめのサポート対象では真面目に認証を取得しています。
ちなみに'サポート対象リリース:' を 'All' にし、'パートナー名:'を 'Veeam' にして検索すると、VBRの認証の取得状況がバージョン別に一覧されるので便利です。
この認証はVMware社から無条件で配布されるものではなく、サポート企業側からアプローチし条件をクリアしなければならないため、それなりの手間はかかります。バックアップソリューションへの姿勢としてはDellとVeeamの特色といえるでしょう。
全てに通用するわけではないですが、もうどうにも選択に迷ったときや、どうしてもDellやVeeamを選択したい時などに使えるネタです。
「認証を得ている」などの"錦の御旗"が大事な説得材料の一助となるでしょう。
(もちろん、認証の有無だけが製品の良し悪しではありません)
ちょっとしたTipsでした。