PandaRin4’s blog

当ブログの記事は所属組織とは関係のない個人的見解です

Veeam Backup & Replication 9.5u4b のConfiguration Backupでのリストア手順

ょっとした障害で、Veeam Backup & Replication 9.5をリカバリする必要があったため、VBR自体のリストアについて記録しておこうと思います。
 
NAS(NFS Datastore)の障害でVBRを再構築しなければならなくなったので、Configuration Backup機能でVBRをリストアしました。
前提として使用している環境は ESXi6.7u3a + VBRは9.5u4b です。

リストア前の前提条件は以下の通りです。
 ・日時でConfiguration Backup機能で、ローカル以外のRepositoryにVBR構成のバックアップを実行
 
リストアに際して実行したことを箇条書きにすると以下です。
 ・既存VBRのアンインストール(プログラムと機能から)
 ・VBRを新規インストール(※1
 ・VBRに外部Repositoryを登録※2
 ・VBRをConfiguration Backupでリストア
※1 新規インストール手順は『https://pandarin4.hateblo.jp/entry/2019/11/17/212539』を参照してください。
※2 Configuration Backupでのバックアップや外部Repositoryの登録については暇があれば今後触れるかもしれません。
 
なお、注意点としては、適用するConfiguration Backupのデータと新規インストールしたVBRのバージョンを合わせる事です。これをやっておかないと途中でエラーになります。
ライセンスについてですが、有償版を使用している場合は、インストール時に現在使用している(過去のものではない)ライセンスを適用すれば良いです。
 

f:id:PandaRin4:20200129100530j:plain

インストール直後は、usedが0になっていますが、リストアすると元に戻ります。
今回はConfiguration Backupでリストアの手順です。
注意点ですが、VBRのアンインストールと同様にリストアについても、VBRの全てのジョブが無効化されている必要があります。リストアは全てのジョブを無効化してから実行してください。
 
上のメニューから "Configuration Backup" を選択します。

f:id:PandaRin4:20200129101435j:plain

"LICENSE INFORMATION" と同じ要領です。
Configuration Backup Settings ウィンドウの右下にある "Restore..." をクリックします。
ちなみに Configuration Backup で VBR の構成バックアップの設定はココでします。今回はココであらかじめ取得したバックアップファイルを新規インストール直後のVBRにリストアします。

f:id:PandaRin4:20200129101922j:plain

画面はインストール直後のデフォルトの画面です。
Veeam Backup and Replication Configuration Restore ウィンドウの "Restore" を選択し "Next" をクリックします。

f:id:PandaRin4:20200129102639j:plain

今回は同サーバ上でリストアするので Restore を選択します。
ココではバックアップファイルをダウンロードする Backup repository と適用するリストアポイントを選択します。

f:id:PandaRin4:20200129103640j:plain

Repository を選択するとカレントを参照できるようになります。

f:id:PandaRin4:20200129103719j:plain

Repository を選択します。

f:id:PandaRin4:20200129104327j:plain

リストアポイントを選択します。
"Analyze" をクリックすると選択したバックアップファイルのダウンロードが実行されます。正常にダウンロードされ画面が遷移することを待ちます。

f:id:PandaRin4:20200129105012j:plain

今回は外部Repository を選択しているので、 IP Reachability が無いとエラーになります。
バックアップの内容を確認後、問題なければ "Next" をクリックします。

f:id:PandaRin4:20200129105521j:plain

Creation time が自分が選択したリストアポイントであればOKです。
使用する VBR データベースを任意のパラメータに指定し、"Connect" をクリックします。

f:id:PandaRin4:20200129110015j:plain

画面は標準インストール時のデフォルト値で使用している場合のものです。
 
Restore のオプションを選択します。ジョブセッションを含めどこまで戻すのか、PowerShellの有効化や実行前のバックアップ有無など選択します。"Restore" をクリックするとリストアが開始されるので、リストアが終了するまで待ちます。
なお、全てのジョブが無効化されていない場合、ここでエラーとなります。

f:id:PandaRin4:20200129201243j:plain

デフォルトでは全ての項目にチェックが入っています。
リストアが終了したら "Next" をクリックします。

f:id:PandaRin4:20200129112749j:plain

ちなみにリストアが開始されると自動的に VBR Console が終了します。
登録している Credential の情報が一覧表示されます。カーソルを合わせるとその Credential を使用しているジョブの情報を確認できます。Credential を選択し、"Edit" をクリックすると編集も行えます。
確認(もしくは編集)後に、"Collect" をクリックします。

f:id:PandaRin4:20200129113652j:plain

Credential に紐づいているジョブが確認できるのは便利です。
VBR上のコンポーネントのステータスが確認され、古いコンポーネントが含まれている場合、リストア後のバージョンにアップグレードしようとします。
バージョンを合わせる必要のある管理サーバを選択し、"Upgrade" をクリックします。

f:id:PandaRin4:20200129114831j:plain

管理する単位が異なるサーバが一覧に含まれている場合は、チェックを外します。
アップグレードが終わっていたら "Start" をクリックします。

f:id:PandaRin4:20200129120022j:plain

PLEASE WAIT が出るので少し待ちます。
リストアの全ての手順が終わり、"Finish" をクリックすると終了します。"Launch the Backup & Replication user interface" にチェックを入れていると VBR Console が自動的に起動されます。
一見すると作業後のサマリ画面ですが、大事なことが書かれています。遵守しないと良からぬことが起こりそうなので遵守しましょう。

f:id:PandaRin4:20200129121251j:plain

大事なことなので2回言いました的な記載ですね・・・。
以上がリストア手順です。
 
 
ただし、Summary の記載にもありますが、リストア直後はジョブが全て無効化されているので、忘れずに必要なジョブを有効化する必要があります。

f:id:PandaRin4:20200129121815j:plain

ジョブによっては有効化すると実行されるものもあるので気を付けましょう。
なお、リストアが完了するとライセンスの状況が自動的に反映されます(ジョブを実行する必要がありません)。

f:id:PandaRin4:20200129122135j:plain

新規インストール直後は、未使用だったライセンスが消費されています。
Configuration Backup はバックアップの設定もリストアも容易に行えるとても便利な機能です。バックアップファイル(.bcoファイル)の容量も数十MBと軽いのでRepositoryの負担にもなりません。VM等のバックアップジョブと同じく登録しておくと万が一の際に便利だと思います。
 

vCSA6.7u3aへのオフラインアップデート

 vCenter Server Applianceの6.7u3がGAされました。若干ですが、細部に変更があったので多少追記も含め手順を記載します。既にパッチ6.7u3aがリリースされているので、記事では6.7u3aを取り扱います。
なお、本手順は VAMIVmware Appliance Management Interface)を利用した WebUI での手順です。CLI を使用した手順は従来通り、" software-packages "コマンドを使用してください。

 
最低限の手順としては以下のような流れです。
1.パッチファイルのダウンロード
2.データストアにパッチファイルを格納
3.パッチファイルのマウント
4.VAMI でパッチファイルを適用
5.パッチファイルのアンマウント
 
1.パッチファイルのダウンロード
パッチファイルはMyVMwareからダウンロードします。My VMware の画面デザインが変更となったため、製品パッチのリンクが少し変更されています。画面上から 製品全ての製品およびプログラム > 製品パッチ を選択します。ファイル名は『VMware-vCenter-Server-Appliance-6.7.0.41000-14836122-patch-FP.iso』で41000 , 14836122 , FPと入っている事が特徴です。

f:id:PandaRin4:20191130192903j:plain

MyVMwareのアカウントが必要です。

適用するパッチファイルを選択しダウンロードします。

f:id:PandaRin4:20191130193134j:plain

チェックボックスにチェックを入れます。

 

なお、vCSA のネイティブバックアップを利用している場合は、インストーラー『VMware-VCSA-all-6.7.0-14836122.iso』もあらかじめダウンロードしておくと良いと思います。インストーラーのダウンロードは " 製品のダウンロード " から行う必要があります。

f:id:PandaRin4:20191130193839j:plain

インストーラーはリストア時に必要になります。そしてバージョンを揃える必要あります。

2.データストアにパッチファイルを格納
パッチファイル (isoファイル) をデータストアに格納します。データストアに格納するのはvCSAにマウントするためです。データストア以外からマウントする場合は、この手順は不要です。

 

3.パッチファイルのマウント

vCSAの " 設定の編集 " で先ほどデータストアにアップロードしたパッチファイルをマウントします。

f:id:PandaRin4:20191130194732j:plain

f:id:PandaRin4:20191130194856j:plain

データストアのisoファイルを選択します。

f:id:PandaRin4:20191130195017j:plain

VMware-vCenter-Server-Appliance-6.7.0.41000-14836122-patch-FP.iso』を選択します。

f:id:PandaRin4:20191130195114j:plain

" 接続中 "にチェックを入れてOKをクリックします。

4.パッチファイルを適用

パッチの適用は、VAMI から実行します。VAMIへは https://<FQDN or IPAddress>:5480/ でアクセスします。

なお、vCSA6.7u3 では vCenterServer の FQDN の変更が可能になりました。最近はWindows版からvCSAへの移行が増えたため、命名規則の遵守のための名称変更のニーズが高まったことによる変更のようです (詳しくは VMwareBlog に記載があります)。

f:id:PandaRin4:20191130200211j:plain

 

パッチの適用手順としては " 更新 " から実行しますが、適用前に現状のサービスの状態確認が必要な場合は " サービス " で状態を確認します。

f:id:PandaRin4:20191130200418j:plain

 

CLIで状態確認を実施する場合は、" service-control --list " " service-control --status " あたりを確認すると良いと思います。

f:id:PandaRin4:20191130200636j:plain

f:id:PandaRin4:20191130200742j:plain

ちなみに、CLIですが私はターミナルソフト経由で実行していますが、WebClientのWebコンソールでも実行することができます。" Alt + F1 " " Alt + F2 "で切り替えます。

f:id:PandaRin4:20191130201059j:plain

 

パッチの適用は " 更新 " から実行します。先ほどパッチファイルをマウントしているので自動的に使用可能な更新ファイルとして表示されます。

"更新前のチェックを実行" をクリックするとファイルのチェックと予想ダウンタイムが算出されます。

f:id:PandaRin4:20191130201158j:plain

f:id:PandaRin4:20191130201446j:plain

予測ダウンタイムは全く参考になりません。実際はかなり短くなります。

アップデートパッチはインストール前にステージングする必要があります。
" ステージングのみ " をクリックするとステージングのみが実行され、ステージングが終わると表示が "インストール" に変更されます。そのまま"インストール" をクリックするとアップデートのインストールが開始されます。
" ステージングしてインストール " をクリックするとステージング後に自動的にインストールが実行されます。今回は後者を選択します。

EULA は、許諾して "次へ" を選択します。

f:id:PandaRin4:20191130202705j:plain


CEIPは任意で選択し、 "次へ" を選択します。

f:id:PandaRin4:20191130202756j:plain


" vCenter Server と、関連付けされたデータベースをバックアップしている。 " にチェックして " 完了 " を選択するとインストールが開始されます。
" バックアップに移動 " をクリックすると VAMI の 『ネイティブバックアップの 画面』が表示されます。

f:id:PandaRin4:20191130203116j:plain

バックアップが無くても実行可能です。
インストールが開始されるとインストールの進行状況が表示されます

f:id:PandaRin4:20191130203450j:plain

WebClient では、接続できない理由を表示してくれています。

f:id:PandaRin4:20191130203755j:plain


vCSA が再起動されると、しばらくの間 VAMI や WebClient にはログインできません。

f:id:PandaRin4:20191130204020j:plain

f:id:PandaRin4:20191130204034j:plain

インストールが完了し VAMI や WebClient へのログインの可否を知りたい方は、HostClientのWebコンソールでvCSAを確認するのが良いと思います。アップデート後の各種サービスの起動中のため、下図の画面であれば VAMI にはログインできません。ただし、6.7u3 からは WebClient には早めにログインが可能になりました。

f:id:PandaRin4:20191130204428j:plain

下図の画面が表示されればインストールは完了しているので VAMI と WebClient の両方にログイン可能です。

f:id:PandaRin4:20191130204518j:plain

 
インストールが正常終了している場合は、VAMIにログインするとインストールの進捗状況が『正常にインストールされました』になっていることが分かります。

f:id:PandaRin4:20191130204605j:plain

なお、デフォルトのサービスが全て起動していない事もあるので何か作業をしたい場合は、念のためサービスの状態を確認したほうが良いです。

f:id:PandaRin4:20191130204800j:plain

起動中のサービスは暫く待つ必要があります。
 

5.パッチファイルのアンマウント

vCSAの "設定の編集" で先ほどマウントしたパッチファイルをアンマウントします。

f:id:PandaRin4:20191130205033j:plain

 

以上です。

 

 

 

おまけ
なお、ネイティブバックアップを利用している場合は、" VMware Appliance Monitoring Service " を起動する必要があります。起動しないとネイティブバックアップを実行しても下図のようなエラーとなります。

f:id:PandaRin4:20191130205353j:plain

 
サービスの起動はサービスから行います。

f:id:PandaRin4:20191130205609j:plain

起動するサービスを選択し、" 起動 " をクリックします。

 

健全性が " 健全 " になればOKです。

f:id:PandaRin4:20191130210200j:plain

 

f:id:PandaRin4:20191130205732j:plain

サービス起動後は、ネイティブバックアップも正常に完了します。
デフォルトのサービス以外のサービスを起動している場合は、作業後の確認は必須です。

Veeam Backup & Replication 9.5u4b の証明書の再インストール手順

日、vCSA を 6.7u3a (build - 14792544) にアップデートしたところ、VBR のバックアップジョブがエラーとなる現象がありました。
原因は、vCSA の証明書のエラーでした。対応としては証明書の再インストールで事象は収束します。手順について記載しておこうと思います。
なお、VBR は、現時点での最新版 (9.5u4b)を利用しています。
vCSA 、VBR ともに2019/11時点での最新版です。
ちなみに、エディション違いの環境で試してみましたが、無償版、製品版に関係なく現象は発現します
 
 
Credentials の確認を行う画面で下図のようなメッセージが出力されます。
ブラウザーなどでよく見かけるメッセージですね。
ブラウザーなどだと、危険性を無視して接続するなどで対応もできます。
"An untrusted certificate is installed on vCSA and secure communication cannot be guaranteed.Connect to this server anyway?"
『信頼できない証明書がvCSAにインストールされており、安全な通信を保証できません。とにかくこのサーバーに接続しますか?』

f:id:PandaRin4:20191126102614j:plain

Certificate Security Alert はどこから出力させても大丈夫です。
本来の手順としては、証明書の再インストールを行うのですが、せっかくなのでこの状態でとにかく接続してみます。" Continue "を選択した場合の出力は下図の通りです。
やはり証明書の再インストールが必要そうです。

f:id:PandaRin4:20191126102851j:plain

とにかく接続してみたもののダメです。
証明書の再インストール手順ですが、Certificate Security Alert の" View "をクリックします。

f:id:PandaRin4:20191126103006j:plain

エラー出力を閉じると Certificate Security Alert に戻れます。
証明書が出力されるので『証明書のインストール(I)』をクリックします。

f:id:PandaRin4:20191126103131j:plain

この証明書を差し替えることになります。詳細タブで証明書の内容が閲覧できます。
証明書の保存場所を選択して『次へ』をクリックします。
 

f:id:PandaRin4:20191126103341j:plain

例では『現在のユーザ』を選択しています。
証明書ストアの場所を選択できるようですが、『自動』を選択する方が良いと思います。
証明書ストアの配置を選択後、『次へ』をクリックします。

f:id:PandaRin4:20191126103618j:plain

証明書ストアの説明は記載されています。

『完了』をクリックし証明書を再インストールします。

f:id:PandaRin4:20191126103741j:plain

完了をクリックすると証明書の再インストールが即時実行されます。

再インストールが完了すると下図のようなメッセージが出力されます。『OK』をクリックして証明書を閉じます。

f:id:PandaRin4:20191126103836j:plain

証明書の再インストールでは、OS や VBR の再起動は不要です。

 
Certificate Security Alert の" Continue "をクリックして vCSA への接続を試行して問題無く接続可能なことを確認します。

f:id:PandaRin4:20191126104050j:plain

証明書を閉じた直後の Certificate Security Alert でも大丈夫です。

Summary を確認すると、vCSA6.7u3a (build - 14792544) と接続できたことが出力されます。

f:id:PandaRin4:20191126104152j:plain

今後もバージョンアップ後は、同じように証明書の再インストールが必要なことがあるかもしれませんね。
個人的には、Certificate Security Alert の出力に『証明書の再インストールは " View "をクリックしてください』などのメッセージがあると良いと思いました。
 

Veeam Backup & Replication Community Edition 9.5u4bのインストール手順

能評価のため、VBRの無償版である "Veeam Backup & Replication Community Edition" をインストールしたので手順を記録しておこうと思います。
 
今回、9.5.3a と 9.5.4b をインストールしてみましたが、手順自体は現時点での最新版である 9.5.4b を記載します。
なお、違いですが2点あります。
① 9.5.3a など古いバージョンでは、インストールおよびアップデート後には、OSの再起動が必須です(9.5.4bでは不要です)。
② 9.5.3a から 9.5.4b に直接バージョンアップは出来ません。一度 9.4 にバージョンアップしてから 9.5.4b にバージョンアップする必要があります(複数回インストール作業を繰り返す必要があります)。
よって、初回インストールは、最新版をインストールすることをお勧めします。

"Veeam Backup & Replication Community Edition" については、公式HPを参照してください。
https://www.veeam.com/jp/virtual-machine-backup-solution-free.html
Community Edition の要点は2点です。
最大10台VM、またはVMクラウドインスタンス、物理サーバー、ワークステーションの組み合わせを保護します。
本番環境を保護できるほか、ホーム・ラボで使用したり、移行に使用したりできます。これらは無償で行えます。
そう、EditionはStandardと同等の機能で、対象台数も最大10台までですが、本番環境でも無償で利用できます。非常に太っ腹です。

Enterprise Plus Edition を試したい場合は、アカウント登録後に30日間のトライアルライセンスを発行してもらう必要があります。
ちなみに、vExpert もしくは VCP 以上の資格を所持していれば365日間の NFRライセンスを無償で提供してもらえます。わたしもちょっと試したいことがあったので vExpertとしてNFRライセンスを発行してもらいました。
ただし、NFRライセンスなので本番環境で利用することはNGですね。
Community Edition は10台までとはいえ、本番環境で利用できるのは大きいですね!

ちなみに間違えやすいポイントですが、インストーラーは Community Edition 、製品版の各Edition 、評価版の全てで同一です。各Edition 専用のインストーラーはありません。よって公式のどのリンクからダウンロードしても大丈夫です。
※何気にこの点は記載されていないので分かり難いですね。
 
 
ウンロードサイトから isoファイルをダウンロードします。

f:id:PandaRin4:20191117202302j:plain

Community Editionのサイトからのダウンロードであればサイトへの登録は不要です。
isoファイルをマウントしたら Setup.exe を起動します。

f:id:PandaRin4:20191117202757j:plain

Setup.exe は直下にあります。ちなみに使用しているOSは Windows Server2016 です。
Install をクリックします。(コンソールなどコンポーネントを個別にインストールしたい場合は任意に選択します。)

f:id:PandaRin4:20191117203219j:plain

Community Edition も同じです。
EULA 的なチェックをして Next をクリックします。

f:id:PandaRin4:20191117203452j:plain

承諾します。
Community Edition のインストールにおいて最も重要なポイントがこの手順です。
製品版やNFRライセンス版をインストールしたい場合は、それぞれのライセンスファイルを選択します。

f:id:PandaRin4:20191117205534j:plain

このポイント以外に各Editionによる手順の差異はありません。
インストールする場所を選択します。

f:id:PandaRin4:20191117203909j:plain

図は Default です。
VBR で使用する DB やその他の必須コンポーネントについての状態が表示されます。 Install をクリックすると " Failed " となっているコンポーネントがインストールされます。

f:id:PandaRin4:20191117204103j:plain

Install をクリックすると不足分のコンポーネントのインストールが始まります。
インストールが完了すると全ての状態が " Passed " になります。Next をクリックします。

f:id:PandaRin4:20191117204509j:plain

Install をクリックします。クリックするとインストールが始まります。環境によりますがインストールには意外と時間がかかります。一般的なサーバ環境では30分程度は必要です。

f:id:PandaRin4:20191117205018j:plain

VMware WorkStation などではかなり時間を要します。
Finish をクリックするとインストールが完了します。

f:id:PandaRin4:20191117205241j:plain

以前のバージョンではこの後に OS の再起動が必要でしたが最新版では不要です。
インストールを完了するとインストーラーが起動している状態に戻ります。VBRを利用するにはインストーラーを終了し、デスクトップのショートカットをクリックしVBR Console を起動します。

f:id:PandaRin4:20191117210003j:plain

デスクトップのショートカットは Veeam Backup & Replication Console の起動用です。
Connect をクリックしてログインします。

f:id:PandaRin4:20191117210610j:plain

リモートからのログインの場合は、ID/Passwordを入力する必要があります。
初回ログイン時に出力されます。Apply をクリックします。

f:id:PandaRin4:20191117211019j:plain

Finish をクリックするとVBR が使用できるようになります。

f:id:PandaRin4:20191117213859j:plain

この後、必要に応じてvCenter、プロキシ、リポジトリの登録、ジョブの作成などをします。
ライセンスの状態を確認すると Community Edition として動作しており、残り10台までバックアップを行えることが分かります。ジョブを作成し、実行すると Used の数字がカウントされます。

f:id:PandaRin4:20191117211445j:plain

他のライセンスをインポートした場合は Install License をクリックします。
VBR は Standard Edition でも基本的なバックアップリカバリの機能を十分に有しています。Community Edition は10台までの制限があるとはいえ、無償でその機能が利用できます。無償ではありますが中身は Standard Edition なので、例えばESXi5.x 上のVMをESXi6.7 に移行するなど、もっている機能を応用することによって色々なオペレーションに対応が可能です。
10台以上の規模での評価や 高Editionの機能の評価が含まれていないのであれば、評価時においても Community Edition はお勧めです。
 

Veeam Backup & Replication 9.5u4b の ライセンス更新手順

VBR のライセンス更新のUIが若干変更になっているので、更新手順を記録しておこうと思います。
個人的には UI が深緑色に変わった VBR9.5u4 あたりから変更されたのだと思います
 
更新手順の流れですが、手順としては簡単で入手したライセンスファイルを Veeam Backup & Replication Console からインポートすれば完了です。(更新結果を見るには以前は VBR  の再起動が必要でしたが、不要になりました)
ライセンスファイルの入手方法は、商流によって色々あるかと思いますのでここでは割愛します。
 
License を選択しましょう。以前は Help を選択する必要がありました。手順としては、Help > License でした。最新版ではないバージョンの VBR を使用しており、License のメニューが無い場合は、以前の手順で試してみましょう。

f:id:PandaRin4:20191027144859j:plain

ココのUIが変更点です

LICENSE INFORMATION が表示されるので、右上の Install License をクリックします。

f:id:PandaRin4:20191027145728j:plain

コレ以降の手順は変わりありません
適用するライセンスファイルを選択します。

f:id:PandaRin4:20191027150403j:plain

ライセンスファイルのサイズは小さいです
手順としては、これでライセンスファイルの更新は完了です。
 
イセンスファイルを適用すると適用したライセンスファイルに応じた内容の通りに Support expiration date が更新されます。使用しているインスタンス数は一旦クリアされます。Instances の値が "0" になっています。もちろん、ジョブを実行すると状況に応じたインスタンスが再度消費されます。

f:id:PandaRin4:20191027150950j:plain

ライセンスファイルを適用するとこの表示に戻ります

f:id:PandaRin4:20191027151554j:plain

ココも更新されています

 

VBR は比較的頻繁にマイナーバージョンアップがあるように思いますが、小さな変更が加えられていることがあります。
ただ、少しずつ便利な方向に改良されている印象です。

Japan VMUG 2019年10月 SMB + VI 合同部会 メモ

10月11日にインテル株式会社(東京オフィス)で行われた VMware ユーザ会 (VMUG) 中小規模向け仮想化部会と仮想インフラ部会の備忘録。
 
中小規模向け仮想化部会 (SMB)仮想インフラ部会 (VI) の第四回 部会が合同で開催されました。
勢いのある2部会の合同部会とあって、インテル スペシャルセッション 2本、VMware スペシャルセッション 2本、Japan VMUG LT 9名と盛りだくさんの内容でした。
LTテーマは『ツール』でした。
運用メインのユーザ、デベロッパー寄りのユーザ、様々なユーザが参加していますが、皆さん様々なツールを使用し創意工夫することによって、仮想環境のより良い運用の工夫をされていました。
 
<< 備忘録 >>
※ ブログでは秘密保持的な配慮から、ぼかした感じの箇条書きかつ参加者特典な話題は割愛しています。

■オープニングセッション
インテルはチップを提供する企業なのでエンドデバイス製品を個々のユーザにデリバリーすることがない。インテルだけでは解決できない課題などもVMware社やユーザと解決できればと考えている。』みたいな内容

インテル JAPN VMUG 向け スペシャルセッション①
・Skylake
 ・Intel VMDを使用するとNVMeでもホットプラグが失敗しない。
 ・一部割愛
Cascade Lake
 ・今年リリース
 ・Variant2の問題について、ハードウェアで対応可能(ただしVMware互換性が必要)
・IceLake
 ・次世代
 ・メモリの暗号化
 ・VMのメモリに直接アクセスできる
 ・一部割愛
NSX-T
 ・DPDK
  ・vSwitchのチューニングツール
  ・パケットプロセッシングを効率よく
  ・ただし CPU 1Coreは専有されてしまう
  ・DPDK対応のNICで使用できる
 ・一部割愛
インテルFPGA プログラマブルアクセラレーション・カード(PAC)
 ・vSphere6.7u1から利用可能
 ・vMotion で FPGA が実装されていないホストにVMマイグレーションしてもRDMA(リモートで)で使用可能(リモートホストでpostgresなどでFPGAが使用可能)
 ・VMだとVMRDMA
 ・一部割愛
Intel Capital
 ・内容は割愛

インテル JAPN VMUG 向け スペシャルセッション②
DRAMと比較した場合のおおよそのパフォーマンスをおさらい
 ・HDDとかTAPE  1000万分の1
 ・一部割愛
 ・OPTANE SSD (NANDメモリー)  100分の1
 ・OPTANE (パーシステントメモリー)  3分の1
・Optaneテクノロジー(パーシステントメモリー
 ・寿命は、NANDメモリーの10倍くらい
 ・APP Direct Mode
  ・不揮発性の大容量メモリにより最高の性能を実現
  ・最大限の性能を引き出すにはAPに手を入れる必要あり
 ・Memory Mode
  ・APに手をいれることなく大容量メモリを実現
  ・DRAMと比較すると遅いのでメモリをフルに走査しなければいけないようなAPには向いていない
  ・SWAPなどで利用すると良い(DRAMはキャッシュとして使用)
ガベージコレクションを不要にするインテルOptane SSD
 ・NAND SSDは書き込みや読み込みはページ単位で、イレースはブロック単位で行うため、虫食い部分(消したデータ)をクリアするにはガーベージコレクションが発生する
  (ブロック単位で別領域にコピー後にコピー元のブロックを消去する)
 ・一部割愛
・NAND SSDのスペア領域の話
 ・内容は割愛
インテル東京オフィス インテルカスタマーラボ( COE )のご紹介
※ 個人的見解 >> VMUGでも利用させていただいて最先端の環境でVMwareプロダクトの評価会とかできると良いなと思いました。何か面白い催しを考えてみようかと思います。

VMware JAPN VMUG 向け スペシャルセッション①
・VMUG.COM に当日の資料がUpされているので割愛

VMware JAPN VMUG 向け スペシャルセッション②
VMwareの中の人たち目線の情報を一部共有してもらう
・内容はもちろん割愛

■ライトニングトーク
・9名とかなり多かったので触れられたツールのみを記載
・一部の発表は VMUG.COM にて公開されています
vSAN paformance monitor
Telegraf + InfluxDB + Grafana
esxtop
PowerShell
vROps
Winmarge
SystemRescueCd
Pacemaker
DRBD(Distributed Replicated Block Device)
CLUSTERPRO
REDMINE
XMind
Zabbix
Xymon
MUNIN
VMware vCenter Converter
govc
ES1

■JAPN VMUG Leaders からのお知らせ
・vFORUM Tokyo 2019 のDay1後に Japan VMUG Night が開催されます
 VMUG.COMで詳報される予定です
・vFORUM Tokyo 2019 で開催される「VMware Odyssey by Hands-on Labs」に Japan VMUG チームで参加します。チーム参加ができない個人もVMUG経由なら参加可能です。VMUG.COMの当該スレッドで参加者を募集中です
・12月13日に NetApp社にてクリスマス合同部会が開催予定です。こちらも VMUG.COM で詳報されます。

■次回
・次回は SMB 、VI ともに開催日は未定です。
vFORUM やクリスマス合同部会があるので、単独のレギュラー部会はおそらく2020年になるかと思います
・次回の部会情報は、VMUG.COM と Facebook で詳報されます。
 

Veeam Backup & Replication 9.5u4b の アップデート手順

後の Version9.x になると噂の Veeam Backup & Replication (VBR) ですが、主だったOSの最新版のサポートとVMware vSphere 6.7 U3 の対応版となる VBR9.5.4b がリリースされたのでアップデート方法を記録しておこうと思います。
 
リリースノートにも記載がありますが、version 9.0 Update 2 (build 9.0.0.1715)以上じゃないと直接 9.5 Update 4b (build 9.5.4.2866) にはアップデートできないようです。
 
しばらくアップデートしていないシステムの場合は注意が必要です。
 
前はインストーラ(isoファイル)をダウンロードし、isoをマウントしsetup.exeを実行しアップデートを実行しました。
VBR9.5u4b では、アップデート用の exe が用意されています。新規インストールではなくアップデートのみを実行する場合はこちらを利用しましょう。
本手順もアップデート用exe を利用した手順です。

f:id:PandaRin4:20190727111706j:plain

下はインストーラ (isoファイル) です
VBR サーバでアップデート用exe を実行します。

f:id:PandaRin4:20190727112041j:plain

isoと比べるとサイズが小さいのはGoodですね
ちょっとした注意点ですが、exe を実行すると裏でひっそりとファイルを展開しており、数分間かかります。そのため一見、なにも反応が無いかのように感じますが、もう一度実行したりしないようにしましょう。あわてず下図がポップアップしているか確認しましょう。
 

f:id:PandaRin4:20190727112455j:plain

エクスプローラーの後ろに隠れていたりします
複数回起動した場合ですが、特に問題はありません。エラーメッセージがポップされるので終了させればOKです。

f:id:PandaRin4:20190727112738j:plain

私は気付かず、3つも起動してしまいました
数分間待つとアップローダーが起動します。画面に従って "Next" を選択します。

f:id:PandaRin4:20190727113038j:plain

リモートコンポーネントのアップデートについて問われますので任意でオプションを選択しましょう。

f:id:PandaRin4:20190727114311j:plain

Installを選択するとアップデートが開始されます

アップデートは自動で進捗します。アップデートに要する時間の目安ですが、中程度の環境で約40分ほどでした。

f:id:PandaRin4:20190727114706j:plain

この画面がしばらく続きます


アップデートが終わると、終了を知らせる画面が出力されます。結構時間を要するので注意が必要です。

f:id:PandaRin4:20190727114935j:plain


お約束ですが、最後にOSの再起動が必須です。Finishを選択するとその旨を確認するメッセージがポップアップします。

f:id:PandaRin4:20190727115138j:plain

OKを選択すると再起動するので注意しましょう


再起動するとアップデートは完了します。

f:id:PandaRin4:20190727115653j:plain

ビルド番号が更新されています

あとがき
VBRはVersion10 へのメジャーアップデートが目の前に迫っていますが、vSphere6.7u3 のVMを正常にバックアップするには VBR も 9.5u4b へのアップデートが必要になるので必ずアップデートしましょう。
Version10といえば、2019年9月12日に開催される VeeamON FORUM Tokyo 2019 でも "Veeam Backup and Replication v10!!" というセッションがありますね。
昨年のVeeamON FORUM Tokyo 2018は、JapanVMUGメンバーで参加しましたが、そこで交流を深めることが出来たアンソニーがセッションスピーカーですね。また、2019年4月にVMUG SMB Meetup#1 で特別セッションを担当して頂いた SEの卯花さんのセッションもあるので、今年も各セッションを聴講しようと思います。