PandaRin4’s blog

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Veeam Backup & Replication 9.5u4b の証明書の再インストール手順

日、vCSA を 6.7u3a (build - 14792544) にアップデートしたところ、VBR のバックアップジョブがエラーとなる現象がありました。
原因は、vCSA の証明書のエラーでした。対応としては証明書の再インストールで事象は収束します。手順について記載しておこうと思います。
なお、VBR は、現時点での最新版 (9.5u4b)を利用しています。
vCSA 、VBR ともに2019/11時点での最新版です。
ちなみに、エディション違いの環境で試してみましたが、無償版、製品版に関係なく現象は発現します
 
 
Credentials の確認を行う画面で下図のようなメッセージが出力されます。
ブラウザーなどでよく見かけるメッセージですね。
ブラウザーなどだと、危険性を無視して接続するなどで対応もできます。
"An untrusted certificate is installed on vCSA and secure communication cannot be guaranteed.Connect to this server anyway?"
『信頼できない証明書がvCSAにインストールされており、安全な通信を保証できません。とにかくこのサーバーに接続しますか?』

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Certificate Security Alert はどこから出力させても大丈夫です。
本来の手順としては、証明書の再インストールを行うのですが、せっかくなのでこの状態でとにかく接続してみます。" Continue "を選択した場合の出力は下図の通りです。
やはり証明書の再インストールが必要そうです。

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とにかく接続してみたもののダメです。
証明書の再インストール手順ですが、Certificate Security Alert の" View "をクリックします。

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エラー出力を閉じると Certificate Security Alert に戻れます。
証明書が出力されるので『証明書のインストール(I)』をクリックします。

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この証明書を差し替えることになります。詳細タブで証明書の内容が閲覧できます。
証明書の保存場所を選択して『次へ』をクリックします。
 

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例では『現在のユーザ』を選択しています。
証明書ストアの場所を選択できるようですが、『自動』を選択する方が良いと思います。
証明書ストアの配置を選択後、『次へ』をクリックします。

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証明書ストアの説明は記載されています。

『完了』をクリックし証明書を再インストールします。

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完了をクリックすると証明書の再インストールが即時実行されます。

再インストールが完了すると下図のようなメッセージが出力されます。『OK』をクリックして証明書を閉じます。

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証明書の再インストールでは、OS や VBR の再起動は不要です。

 
Certificate Security Alert の" Continue "をクリックして vCSA への接続を試行して問題無く接続可能なことを確認します。

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証明書を閉じた直後の Certificate Security Alert でも大丈夫です。

Summary を確認すると、vCSA6.7u3a (build - 14792544) と接続できたことが出力されます。

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今後もバージョンアップ後は、同じように証明書の再インストールが必要なことがあるかもしれませんね。
個人的には、Certificate Security Alert の出力に『証明書の再インストールは " View "をクリックしてください』などのメッセージがあると良いと思いました。