vCSAにHOSTSを登録する季節
特殊な条件下では、vCSAの名前解決をDNSに頼りたくない場合があったりしますが、そんなときに代替えとなるのはHOSTSへのエントリーの登録です。
#本番環境など可用性の要件が厳格な環境では名前解決はDNSでやるべきだと思います!
#そういった意味では正式な代替え手段とは考えない方が良いかもしれません。
私は、本番以外の開発・検証・ラボなどサイロを幾つか抱えていますが、そういった要件の緩い環境では以下のような条件が揃おう事があります。
・物理マシンのDNSを用意できない
・仮想サーバの設置場所がデータセンター等ではない
(法定点検などで停電があるなど全仮想サーバの電源を落とす機会がある)
もちろんHOSTSを利用しなくとも対応はできます。vCSAとDNSを同じホスト上で実行し、最後はHostClientで両方の電源を落とせばよいかと思いますが、DNSの扱いを気にせず作業を出来る事はわたしのような面倒臭がり屋には利点と考えています。
試しにDNSを落としてみましたが、直後からvSphereClient上の全てのホストおよびゲストと接続できなくなります(ただし両者間でPingは応答があります)。
この状態でvCSAのHOSTSにホストのエントリーを登録すると復旧します。もちろんHostClientでDNSを起動しても同じく復旧します。
vCSA~ホストの接続は、IP reachabilityでは無くあくまで名前解決なんですね。
さてvCSAのHOSTSの登録手順ですが、通常のLinuxServerと同じです。
rootアカウントでSSH等で接続し、vimでHOSTSファイルを直接編集し、保存して完了です。サーバ本体やプロセスの再起動は必要ありません。
接続したら”shell”と入力しHOSTSを編集できるモードに移行します。HOSTSは下図の通り/etc配下に格納されています。当たり前ですが初期には何もエントリーがありません。
"vi /etc/hosts"でHOSTSファイルを編集します。
① " i " や " o "でインサートモードに移行
② エントリーを追加
③ 追加が終わったら " ESC " でコマンドモードに戻り " ZZ " で内容を保存してvimを終了
念のために編集後は反映されているか確認しておきましょう。
これでエントリーの追加は終わりです。逆にエントリーを削除する場合は、同じように直接編集するかHOSTSファイルをあらかじめコピーしておき(hosts.orzなど)リストアしても良いです。
なお保存すると即時反映なのでその点は気を付けましょう。